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ジャンベのお手入れ、メンテナンス
ジャンベは、木と生の山羊皮で出来ているため、湿度が高く風通しが悪いとカビが発生しやすくなります。また温度や湿度の変化には強くありません。西アフリカの雨季と乾季からなる気候と違い、日本には四季があり、梅雨や湿度の高い夏はジャンベにとって厳しい季節です。
目次
- ○ 1.演奏しない時の保管の仕方
- ・1) 注意したい点
- ・2) 保管場所
- ・3) 保管方法
- ○ 2.運搬する時
- ・1) エッジを守る
- ・2) 雨から守る
- ・3) 高温から守る
- ○ 3.演奏前
- ○ 4.演奏後
- ○ 5.まとめ
1.演奏しない時の保管の仕方
1) 注意したい点
・浴室付近やキッチンなど湿度が高くなる場所には置かない
・冷暖房のそばに置かない
・真夏に戸外から冷房の効いた屋内に運び入れた際はしばらくケースに入れたまま置く
・車で運んだら積んだままにせず必ず楽器を下ろす
2) 保管場所
・冷暖房から離れた、湿度が高くない、温度や湿度の変化が少ない、風通しの良い室内が理想的です。
3) 保管方法
(a) 上記の条件が整った保管場所であれば、ボディの中もできるだけ通気を良くするために、ジャンベを横に倒して保管すると良いです。
しかし、この方法は場所を取ってしまうという点や、長い梅雨の時期に少しでも通気が悪くなるとやはりカビてしまう可能性もあります。
(b) 失敗しないジャンベケースの選び方でご紹介しているジャンベケースであれば、横に倒したりせずケースに入れたまま保管する方が良いようです。
なぜなら、梅雨がとても長かったある年に、(a) の方法で保管していたジャンベにカビが出てしまったのです。ところが、(b) の方法で保管していたジャンベはなんともありませんでした。
2.運搬する時
1) エッジを守る
特に打面の縁であるエッジは太鼓の命です。
ここを損傷すると、再びエッジ全てを削り直さなければならないので、衝撃から守るべく念の為打面にバスタオル等を敷いた上でジャンベケースに入れることをお勧めいたします。
2) 雨から守る
ケースに入れたジャンベは、キャリーカートに載せて運ぶと楽です。
雨天は、防水のケースでもファスナー部分から水が入らないようケースの上からビニール等をかけると安心です。
3) 高温から守る
車で運ぶ場合、夏の車内は想像以上に高温になることがあります。
駐車中の車内にジャンベを置いたままにしないよう、くれぐれもご注意下さい。
3.演奏前
チューニングをします。
良い音を出すためにとても重要です。
4.演奏後
打面を乾いた布で、毛並みに沿って軽く拭き、チューニングを少し緩めます。
皮を良い状態で使い続けるため重要です。
ジャンベのボディはシアバターを塗って仕上げられているものが多いですが、普段のお手入れでは追加で塗り込む必要は特にありません。
また打面はオイルを塗る必要はありません。
5.まとめ
・衝撃や雨や温度や湿度またその変化に注意します。
・演奏前はチューニングをし演奏後は緩めます。
・演奏後は打面を乾いた布で毛並みに沿って軽く拭きケースに仕舞います。
簡単にまとめるとこのようになります。それでも演奏家の場合、皮の寿命は1年弱程度です。ジャンベ教室の生徒のみなさんは、5~6年破れずに使われている方が多いです。
木のボディは叩き続けることでさらにいい音になっていき、何世代でも使い続けられるので、こちらの頁を参考に大切に扱ってまいりましょう。
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